人事管理における性格検査の活用
YGテストの実施方法をはじめ、Y性格検査結果から職種別の適性を診断する方法や、部下の性格特性別の指導ポイントなどを解説しています。
初めてYG性格検査を導入される企業の人事担当者、部下の育成を願う管理職の方々にオススメの1冊です。
- 商品特徴
- 収録内容の前半部分はYGテストの実施方法から採点・判定方法をわかりやすく解説しています。
後半部分は、YGテストの結果から被検者の性格や特性を読み取るポイント、YGテストの結果からわかる適性職種、テスト結果の事例を多くあげてYGテストの結果が示す情報を解説しています。
人事管理に携わる方にお奨めいたします。 - 内容
- 書籍1冊 (B5サイズ/146ページ)
- 価格
- 3,740円(税込)
- 発送手数料
- 無料
- 著者
- 八木俊夫
- 発行
- ウイズダムマネジメント出版部
- 収録内容
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- YGテストへのプロローグ
- YGテストの実施方法
- テスト結果の整理と性格類型の判定法
- 性格診断の予備知識
- 基本性格の診断法
- 基本性格の診断事例
- 職場適応性の診断(職種別採用)
- YGテストの色々な応用
- YGテストの簡易型診断法
- 著者のことば
- の本は「YG テストの実務的応用法」について解説した経営実務書である。どこの会社でも人材を求めているが、現実の問題となると、人材を選ぶ基準すら持ち合せていない会社が多い。それどころか、どのような人物が欲しいのか、具体的な人物像すら、はっきりしていない会社もたくさんある。
筆者は、性格と職務適性の間題について研究しており、実際に多くの会社の採用について指導してきたが、今でも経験とカンに頼る会社が多いのはなぜだろうか。「当社では科学的な採用基準を定めている」と胸を張る会社でも、せいぜい、心理テスト屋といわれる業者に委託しているところが多い。コンピュータで打ち出された回答をみて、採用担当者はどれだけ、その人の性格を正しく理解できているのだろうか。まして、新入社員の配属先の直属上司が、どれほど新入社員の性格を正しく理解できているのか、疑問に思う。
そこで、実施法と診断法に重点をおいて要点主義でこの本をまとめてみた。難しい理論的説明や心理学の専門用語はできるだけ避けて、事例を多くかかげるようにした。実務的応用に役立てることを心掛けたつもりである。
YG テスト(正しくは、矢田部・ギルフォード性格検査)は、学問的に検証された本格的で信頼できるテストである。歴史も古く、誰にも簡単に使えて多面的な情報の得られる性格テストとして、産業界だけでなく、教育や医療の面でも広く利用されている。それだけに診断データも豊富にそろっているといえる。
ぜひYG テストの利用を試みていただきたい。
YGテスト=YG性格検査
言葉しらべ
YG性格検査に出てくる言葉の意味を広辞苑で調べてみました。
中庸<ちゅうよう>
(1)かたよらず常にかわらないこと。不偏不倚で過不及のないこと。中正の道。(例:中庸を得る) (2)尋常の人。凡庸。 (3)〔mesotesギリシャ〕アリストテレスの徳論の中心概念。過大と過小との両極の正しい中間を知見によって定めることで、その結果、徳として卓越する。
例えば勇気は怯儒と粗暴との中間であり、かつ質的に異なった徳の次元に達する。
独善<どくぜん>
(1)自分1人だけが善くあろうと思い、また努めること。(2)自分だけが正しいと信じて、客観性を考えずにふるまうこと。ひとりよがり。(例:独善的。独善に陥る)
寡黙<かもく>言葉数が少ないこと。ほとんど者を言わないこと。黙言。
熟慮<じゅくりょ>よくよく考えること。十分に思いめぐらすこと。熟考。(例:熟慮して結論を下す。
果断<かだん>思い切ってするするさま(例:果断な行動)
衝動<しょうどう>impulse(1)人の心や感覚をきうごかすこと。衝迫。(2)反省や抑制なしに人を行動におもむかせる心の動き。(例:衝動にかられる)
協調性<きょうちょうせい>周囲の人とうまくゆずり合って調和をはかる性質。