プロフィール図から性格の全体像と詳細を知る
YG性格検査の実施後、粗点の計算を行います。その素点を基にプロフィール図を作成します。
このプロフィール図に被検査者の具体的な性格や詳細な特性が表れます。図に表すことで視聴覚的に人物像を浮かび上がらせることができます。
プロフィール表の全体をみる
12の尺度(因子)を結んでいる折れ線がどのように上から下に流れているか折れ線の形状を確認し全体を見ます。 プロフィール表の形状でその人の全体の性格傾向が掴めます。
プロフィール表の上段(上半分)は情緒面、下段は行動面を表しています。
また、一般的にはプロフィール表の上段・下段では因子が左・中・右のいずれかに集まっています。全体的に左右バラバラ(ギザギザの線)が激しい人は内的な バランスが崩れているかもしれません。
詳しくは、YGテスト入門(第4版)P.59に解説を掲載しています)
12尺度を個別にみる
次に、12個ある尺度を個々に観察します。例えば、型判定(A型~E型)で積極的と判定されても、因子を個別にみると全く逆の消極的な性格であることも多くあります。 各尺度は強弱によって相反する特性を意味しています。
各尺度の特徴を理解して、被検査者の性格を詳しくつかみましょう。
各尺度の強弱
1~5のゾーンを目安にして各尺度(因子)の強弱の程度を捉えられます。
例えば上のプロフィール図の場合、協調性(Co) はゾーン1に位置していますから協調性が強いことがわかります。
また、活動性(G) はゾーン5に位置していて、活動性が強いことを表しています。
YGテスト入門(第4版)P.33~43で因子別の特徴を解説しています。
複数の尺度からわかること
尺度を組み合わせることでよりその人の性格がより見えてきます。行動特性がそれに当たります。12個の尺度のうち、G・R・Tの3つの因子の位置関係で、その人の思考・行動を判定でき、下記の4つに分類できます。
行動特性 | 行動の取り方 |
---|---|
熟慮型 | 熟慮と深い考えから計画性のある行動 |
衝動型 | 考えが浅く計画なしに思いつきの行動 |
果断型 | 普段の考えは見えず、突然思い切った決断と行動 |
順応型 | 自分では決めないで他者の計画・流れに順応した行動 |
これにより、物事に対してどのように受け止め行動に出るのかがわかってきます。その人がチームの中でどのような立ち位置で行動するかが見えてきます。詳しい判定方法はYGテスト入門 (第4版)P.47で解説しています。
プロフィール表の見方のポイント(PDF)はプリントできます。
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